2016年秋頃、圭が長崎に帰ったことをきっかけに、新たなピアニスト探しの最中に真っ先によぎったのがこの「なぎさ」である。ピアノを弾かされば右に出るものなし、その謎に包まれた感MAXな雰囲気、そしてわりと有休が使えるということより適格性を満たし、男だらけのこのバンドにやはり先輩の圧力を駆使して迎えたのである。

 

唯一の女性であること、そしてこう見えてテキトーさ抜群の彼女は、このバンドを浄化しに来た女神的存在だったのだが、先代キングの後継者であるやまだ、そして新たな変人たくみの影響により完全に汚れてしまい、いまでは遠くからこの汚いバンドを軽蔑の目でみている。

 

ピアノの腕は一級品であり、スムースジャズピアノを理解しているさると連携してこのバンドを支えている。

 

なぎさの加入で、一見雰囲気が変わるかと思いきや、なぜかまったく変わっていないのが不思議というか理解できないのがリーダーの悩みであるが、なぎさが醸し出すしなやかな雰囲気とパフォーマンスに今後注目すべきであることは間違いない。